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無理なダイエット、妊娠中の「つわり」、大きな手術などによって、急激に体重が減ると、耳のつまり感、音が響く、呼吸性耳鳴等の耳の症状が生じることがあります。これらは、耳管開放症という病気によるものかもしれません。
「耳管」という管は、耳の奥と鼻の奥をつないで、鼓膜の内側(中耳)の気圧を調整しています。通常、この管は、唾液(つば)や食物を嚥下した(飲み込んだ)時やあくびをした時のみ、開きます(エレベーターや飛行機に乗っている時に、耳が詰まっても、「ゴックン」とすると治るのはそのためです。)しかし、急激な体重減少などにより、耳管周囲の脂肪が減少すると、常に耳管が開き、空気が鼻から耳の奥に入り込みます。これを耳管が開放状態にあるといいます。これにより、本来は静かで、非常にデリケートな耳の奥が刺激され、上記のような症状が生じます。この他にも難聴、フラフラした感じ、頭痛などが生じることもあります。軽度である間は、横になったり、頭を低くしたりすると軽減することもありますが、進行すると治療が必要になります。
2008-09-19 00:00:00
院長のちょっとためになる話